BizteX株式会社は、デスクトップRPA「BizteX robop」やクラウドサービスを連携するiPaaS「BizteX Connect」を提供し、企業のDX推進を支援しています。
同社のインサイドセールスチームでは、Webサイト経由の商談予約数を増やしつつ、アウトバウンドパートナーによる代理での日程調整の煩雑さを解消することが課題でした。
TimeRexを導入し、Webサイトに日程調整カレンダーを直接埋め込む形で運用してWebサイトからの予約導線を確立。
さらにWebhook機能を「BizteX Connect」と組み合わせてkintoneへの自動登録を実現したことで、商談調整から情報管理までの一連の流れを自動化しました。
― TimeRex導入前に感じていた課題を教えてください。
島戸さま:
当社では複数のサービスサイトを運営していますが、以前は問い合わせフォーム経由での資料請求や質問受付が中心で、サービスサイト上で直接商談予約ができる仕組みがありませんでした。
「ページ上で日程を選び、そのまま商談予約まで完結できるようにしたい」と考え、埋め込み型で利用できるツールを探していました。
また、アウトバウンドパートナー経由での商談も多く、商談確定後にはZoom URLを毎回手動で発行していました。
こうした日程調整に関わる細かな作業が積み重なり、チーム全体の負担となっていました。
島戸さま:
日程調整カレンダーの埋め込み機能により、サービスサイト内にカレンダーを直接表示できた点です。
現在は「説明会ご予約カレンダー」として各サービスページ内に日程調整カレンダーを埋め込んでおり、訪問者がページを離れることなく日程調整まで完了できます。
デザインがシンプルで、ビジュアライズが良い点も大きな決め手でした。

― 実際の活用シーンを教えてください。
島戸さま:
TimeRexは主に3つの場面で活用しています。
1つ目は、先程お話ししたWebサイトに埋め込まれた日程調整カレンダーからの直接予約。
2つ目はメール文中に日程調整カレンダーのURLを含め、メール経由で予約をしてもらうケース。
3つ目はアウトバウンドパートナーによる代理での日程調整です。
当社では複数のアウトバウンドパートナーと協力し、架電による商談獲得を行っています。
パートナー各社にはBizteXのメンバーが参加メンバーとなっている日程調整カレンダーURLを共有し、電話中に代理で日程調整を行う運用です。
TimeRex導入以前は、日程調整確定後に別途BizteXのメンバーから都度手動で発行したZoom URLをお送りしていましたが、TimeRexを導入してからは日程調整完了後のZoom URLの手動送信といった手間が不要になりました。
― kintoneで顧客管理をされているとのことですが、どのようにされていますか?
島戸さま:
TimeRexのWebhook機能を利用し、商談確定情報を「BizteX Connect」に送信しています。
BizteX Connectは、社内外のSaaSをノーコードでつなぎ、業務プロセスを自動化できる当社の自社サービスです。
このプラットフォーム上に「TimeRexで商談が確定したら、kintoneに顧客情報を登録する」というシナリオを構築し、現在は完全自動で登録処理を行っています。
CRM登録の工数削減に加え、情報の抜け漏れ防止にもつながっています。

― 今後の展望を教えてください。
島戸さま:
今後は、Webサイト上でのユーザー体験をさらに向上させていきたいと考えています。
お問い合わせや資料請求をいただいた後のサンクスページに、カレンダーを設置することを検討しています。
お客様の熱量が高いタイミングで、そのまま商談やヒアリングの日程調整まで完結できることを期待しています。ユーザー体験の向上と業務効率化を両立させる施策として、積極的に取り組んでいきたいですね。