士業・コンサルタント・講師・コーチなどの「先生業」に特化したビジネススクール「志師塾」。
運営元の株式会社エクスウィルパートナーズでは、月に8〜9回のセミナーを開催し、年間600件以上の個別相談に対応しています。
その日程調整とフォローアップが大きな課題でしたが、2022年のTimeRex導入後は、月30時間かかっていた日程調整の工数がほぼゼロに。
さらに、ChatGPTを活用して、GAS(Google Apps Script)を組み合わせた独自の自動リマインドシステムを構築しています。
講座開発・運営を担当する直井さまに、詳しい話を伺いました。
―TimeRexはどのような場面で使われていますか?
直井さま:
大きく2つの場面で使っています。
1つは、セミナー参加者との個別相談の日程調整です。私たちは、Web集客でセミナーを開催し、そこで「志師塾」の価値をお伝えしています。ここで興味を持っていただいた方には個別相談を実施し、入塾を検討していただく流れです。
もう1つは、入塾後の受講生と専門コンサルタントとの日程調整ですね。受講生がコンサルタントに相談する場合、TimeRexで空き日程を確認して予約できるようにしています。
―導入前はどのような課題がありましたか?
直井さま:
コロナ前はリアルセミナーが主体で、参加者にアンケート用紙を配って、希望の日程を書いてもらっていたんです。それを回収して、1人ひとりの希望を見ながら手作業で調整していました。
1回のセミナーあたり2〜3時間の調整作業が発生し、毎月8〜9回のセミナーを開催しているので、単純計算で月に30時間前後を日程調整に費やしていたことになります。
セミナー後の個別相談も月に約50件ほど実施しているので、さらに時間がかかっていましたね。TimeRexを導入したことで、これらがほぼゼロになりました。現在は社内で10名ほどがTimeRexのチームに入って使っていますが、全員の日程調整が自動化されています。
―数あるサービスの中、TimeRexを選んだ理由は何でしたか?
直井さま:
決め手となったのは、Googleカレンダーやスプレッドシートと連携できる点です。単に日程調整ができるというだけでなく、そのデータを活用できるという点が大きかったですね。
具体的には、TimeRexからスプレッドシートに出力されるデータを、別のスプレッドシートにインポートして、申込者の氏名やメールアドレス、面談日程などの情報を管理しやすい形に加工しているんです。
その加工したシートを使い、Google Apps Script(GAS)で、その個別面談希望者のリストと、TimeRexで予約が入った人のリストを自動で照合しています。希望者の中で、まだTimeRexで予約していない人がいるかどうかを探すんです。
もしいれば、その人にTimeRexでの予約を促すようにカスタマーサポートチームにメールが届きます。この仕組みを作ってから、対応漏れがゼロになりました。
―画期的な仕組みですね。プログラミングの経験はお持ちだったんですか?
直井さま:
いえ、全くありません。私はもともと営業畑で、プログラミングは未経験でした。ただ、ChatGPTやGeminiに「こういうことをしたい」と相談しながらGASのコードを書いてもらったんです。
特別なスキルがなくても、明確なやりたいことと材料となる情報・ツールをもってAIに聞けば実現できる時代になったのだと実感しています。
―予約率を上げるために、どのような工夫をされていますか?
直井さま:
最も大事にしているのは、とにかく「予約のハードルを下げる」ということ。TimeRexの「ゲストへの質問設定」は最小限にして、とにかく予約を完了してもらうことを最優先にしています。
―詳細なヒアリングはどのタイミングでされるんですか?
直井さま:
日程調整完了後に表示されるメッセージで、GoogleフォームのURLをご案内して、そちらで回答していただく形にしています。
予約を優先する理由は、オンラインセミナー中に、Zoomのチャット機能を使って日程調整のURLを送るからなんです。
セミナーの終盤に送ると、すぐにその場で予約される方もいらっしゃるので、予約が完了した方には、質疑応答に入ったタイミングで「Aさん、ご予約を確認できています。ご安心ください」と呼びかけるようにしています。
セミナー中にこうしたコミュニケーションがとれるのは、スムーズなUIでスピーディに予約してもらえるからこそ、ですね。
―最後に、TimeRexの導入を検討している企業へメッセージをお願いします。
直井さま:
TimeRexは単なる日程調整ツールではなく、スプレッドシート連携などでデータを活用できるのが大きな魅力です。そして、プログラミングの知識がなくても、ChatGPTなどのAIを使えば、自社に合った仕組みを作れる時代になりました。私たちの事例が、皆さんの業務効率化のヒントになればうれしいです。