「面接を任され気をつけるべきポイントについて知りたい」
面接官は、応募者にとって企業の顔となる存在です。
面接で採用担当者が気をつけるべきことの1つは、セクハラです。
本記事では、面接でセクハラになるケースや質問などについて徹底解説します。
面接でセクハラになるケース
面接官は、企業の社風やイメージを魅力的にアピールする役割を担っています。
応募者にとっていわば企業の顔となる面接官が気をつけるべきなのは、セクハラです。
場合によってはセクハラをするつもりがなくても、意図せずセクハラと認識されるケースもあります
そのため、採用担当者は面接で気をつけるべきポイントを押さえる必要があるのです。
面接でセクハラになるケースは、以下の通りです。
プライベートに関する質問
プライベートに関する質問は、セクハラになる可能性があります。
セクハラと思われる可能性の高い質問は、以下の通りです。
- 「彼氏(もしくは彼女)はいますか?」
- 「結婚の予定はありますか」
- 「SNSのアカウントを教えてください」
応募者に交際中の相手はいるのかや、SNSのアカウントについてなどのプライベートな質問はNGです。
上記のような仕事に関係のない質問は、セクハラとなる可能性が高いのです。
アイスブレイクなどの段階で緊張を和らげるために、気にせず質問してしまうケースもあります。
面接官はセクハラと思われるリスクを避けるためにも、仕事と関係のないプライベートな質問をしないよう気をつけましょう。
性的な質問や会話
性的な質問や会話は、セクハラ認定されます。
当然ですが、性的な質問や言動は下心のある面接官と思われる可能性があります。
また、そのつもりがなくても容姿をほめる言動は、セクハラと思われやすいです。
面接官がセクハラ認定されてしまうと、企業のイメージが下がってしまいます。
- 「きれいですね」
- 「スリーサイズは?」
- 「パジャマを見せてください」
上記などの言動は、性的な質問や会話、容姿に関する言動は控えましょう。
面接中に外食に誘う
面接中に外食に誘うと、応募者にセクハラと思われる可能性が高いです。
外食に誘って応募者にセクハラをする例として、以下があげられます。
- 「就活についてアドバイスするので、今度ご飯でもいきませんか?」
- 「もっとあなたについて知りたいので、この後夕食でもいかがですか?」
- 「採用してあげるから、飲みに行こうよ」
面接中に応募者を外食に誘う言動は、NGです。
面接官が不適切な行動を行うと、企業全体のイメージが下がります。
近年、SNSが普及して情報の拡散力が強まりました。
企業の面接を受けた応募者が「面接で外食に誘われた」といったことを発信すれば、瞬く間に広がります。
企業のブランドイメージが傷つき、事業にも影響する可能性があるのでセクハラ発言は控えましょう。
面接でセクハラになる可能性がある質問
面接でセクハラになる可能性がある質問は、以下の通りです。
応募者を立たせる、全身を見る
- 「その場で立ってください」
- 「全身を見せてください」
面接中に、応募者を立たせる言動はセクハラとされる可能性があります。
また、近年新型コロナウイルス感染症拡大防止対策として、オンライン面接が普及しています。
Web面接では、応募者の全身が映る機会が少ないです。
そのため、応募者の容姿を確認しようとして全身を見る質問をするケースもあります。
接客業などの業界でも、そういった言動はセクハラとされる可能性もあります。
面接官は、応募者を立たせたり全身を見せてもらうような質問は避けましょう。
SNSを見ていることを本人に伝える
- 「いつもSNS見てます!」
- 「Twitterフォローしています」
- 「この前のInstagramの投稿みましたよ」
SNSを見ていることを本人に伝えると、セクハラと思われる可能性が高いです。
現在FacebookやInstagramなどのSNSが普及したことから、名前を検索しただけで応募者のアカウントが見つかるケースがあります。
また、SNSの拡散力は非常に高いです。
一度SNSで問題を起こした応募者がいないかを警戒し、将来企業に悪影響を与える可能性があるか、チェックする場合もあると言われています。
SNSのアカウントを見ていることを伝えると、応募者は面接官にセクハラされたと思われる可能性があるので注意しましょう。
応募者の部屋の内装について質問する
- 「部屋の内装を見せてください」
- 「どんなインテリアを飾っているんですか?」
- 「部屋が綺麗ですね」
面接で応募者の部屋の内装について質問すると、セクハラと思われる可能性があります。
上記でも説明したように、現在インターネットを介したオンライン上で面接を行う企業が増えました。
応募者は、Web面接を自宅で受けることが多いです。
一般的に、自宅の壁を背にして面接を受ける応募者がほとんどのため、部屋の内装が見えることはありません。
Web面接時に、部屋の内装を見る質問は避けましょう。
アイスブレイクも兼ねて部屋の内装に触れる言動をするケースがあります。
面接に関係のない応募者の部屋の内装について聞くのは、セクハラと思われる可能性があるので注意しましょう。
容姿を褒める
- 「良いスタイルをしていますね」
- 「綺麗ですね」
面接中に応募者の容姿についてほめる言動は、セクハラと思われる可能性があります。
いくら綺麗だからといって、面接を受けている応募者の容姿について発言するのは控えましょう。
面接は、応募者の能力やスキル、人物像を見極める場面です。
企業の業務や社風と関係のない容姿の話をすれば、セクハラと思われブランドイメージが低下します。
そのため、面接官は応募者の容姿について触れる質問に気をつけましょう。
セクハラをしてしまう面接官は若手でもいる
セクハラをしてしまう面接官は、若手でもいます。
若手は上司の採用担当者に比べると、面接に関する知識や経験、リテラシーが乏しいです。
経験が少ない分、悪気はなくてもセクハラと思われる質問や発言をしやすい傾向にあります。
若手の面接官が意図せずセクハラをしてしまわないように、上司の採用担当者がしっかりと研修する必要があるのです。
セクハラの可能性のあるNG行動を押さえて面接しよう!
面接官の役割として、主に以下の点があげられます。
- 活躍できる人材を見極める
- 対する疑問や不安をなくす
- 志望動機を作り入社意欲を高める
- 企業に対する新しい視点を候補者に与える
- 候補者が入社する決断をさせる
面接官は自社で活躍できる人材を見つける他にも、企業イメージの向上という役割を担うのです。
そのため、面接官は候補者の味方に徹するという心構えが必要です。
応募者に敬意を払い、セクハラになる可能性のある行動や言動を避けて面接を行いましょう。