既卒面接で選考に通過するためにも、応募者は面接官に好印象を与えたいと考えるものです。
一方、具体的にどんな質問が聞かれるのかや、何に注意したらいいのか分からない人もいます。
本記事では、既卒面接の特徴やよくある質問、注意点について徹底解説します。
そもそも既卒面接とは?
そもそも既卒面接とは何かは、以下の通りです。
面接における既卒の意味
面接における一般的な既卒の意味は、就職活動はしていないけれど、大学などは卒業済みの状態を指します。
既卒面接で面接官に聞かれるのは、「就活していない間は何をしていたのか」といった点を中心に質問されることが多いです。
面接官は、就職活動していなかった時間を応募者が有効活用していたのかを見極めようとします。
既卒面接の応募者が、大学などを卒業してから行動を経て、企業に貢献できるスキルや経験を身に着けているのか、確認するのです。
面接官は企業で活躍できる人材を見つけるために、既卒応募者の具体的な行動や価値観について判断します。
面接における新卒の意味
既卒に対して、面接における新卒の意味とは、就活をしている応募者が活動しているその年度に「卒業見込み」である状態を指します。
一般的に、新卒採用で就職活動する応募者がほとんどです。
新卒面接では、応募者が学生時代に取り組んだことや、性格、価値観などを中心に質問されます。
既卒面接と新卒面接との違い
既卒面接と新卒面接の違いは、以下の通りです。
- 既卒面接の応募者は、新卒面接より少ない
- 既卒面接の募集は、新卒面接より少ない
既卒面接は、応募者の数や募集する企業の数が少ないです。
上記でも述べたように、既卒面接を行う企業や活動する応募者の数が、新卒面接より規模が小さいのです。
既卒とフリーターの違い
既卒面接は、内定を貰わず大学などを卒業し正社員経験がない状態を指すので、フリーターとよく混同されがちですが、意味は異なります。
フリーターの場合、大学を卒業してから正社員として働き、退職後にフリーターになる人もいます。
上記の場合、既卒ではなく第二新卒に該当するのです。
一般的に、第二新卒は新卒で入社した会社を退職してから、1ねんから3年以内の期限があります。
そのため、一定の期間を過ぎると第二新卒ではなくなるケースが多いのです。
既卒面接の目的
企業が既卒面接をする目的は、以下の通りです。
- 人手不足による人員補充
- 即戦力の確保
- 新たな事業への着手
- アルバイト社員から正社員への採用
既卒面接を企業が実施するのは、人手不足の解消や即戦力の確保、新規事業への着手があげられます。
また、既卒面接では、アルバイトが正社員になるために実施するケースもあります。
自社のサービスに貢献してくれたアルバイトが、内定を貰わず大学を卒業し、そのまま働き続ける可能性もあります。
長年アルバイトとして働き、自社のサービスや業務内容をある程度把握している応募者であれば、新卒の社員よりも即戦力となり得ます。
現場の意見を取り入れながら、実力や経験のある正社員として雇うことが可能なのです。
既卒面接は新卒や第二新卒と比べて難易度が高い?
一般的に、既卒面接は新卒や第二新卒の面接と比べると、難易度が高いと言われています。
既卒面接の難易度が高いと言われる理由は、以下の通りです。
- 既卒になった理由に応募者の人柄や性格に問題があるといった偏見がある
- 応募者に働く意欲がないといった印象がある
- 応募者は既卒面接で投げかけられる質問に答えづらい
応募者が既卒になった理由には、やむを得ない事情などもあります。
仕方ない事情によって既卒になる場合もある一方で、普通の新卒や第二新卒と比べると、人間性や就業意欲に問題があるといった偏見を持たれる可能性があります。
また、面接では既卒になった理由や既卒期間の過ごし方などを中心に聞かれることが多いです。
就活に失敗したり、「既卒期間を有意義に過ごせなかった」といった理由の場合、面接官の質問に答えづらいのです。
ただ、逆を言うと面接官の応募者に対する不安を払拭できるような理由であれば、難易度は新卒や第二新卒と変わりないのです。
既卒面接の面接官に聞かれる質問に対する回答の準備を万全にし、明るく元気に答えれば好印象を与えられる可能性が高いです。
既卒面接でよくある質問と回答ポイント
既卒面接で良くある質問と回答ポイントは、以下の通りです。
既卒になった理由
既卒になった理由に関する質問として、以下の例があげられます。
- 「既卒になった理由を教えてください」
- 「就職活動に失敗した原因はなんだと思いますか?」
- 「大学で就職活動しなかった理由を教えてください」
応募者に既卒になった理由を聞く質問は、なぜ就職しなかったのか確かめるためです。
既卒になった応募者の中には、大学在学中にやむを得ない事情で就職活動しなかった可能性もあります。
また、自分でやりたいことが明確にあり、何かに挑戦するために就活したケースもあるのです。
既卒になった理由に関する質問に回答する際は、以下の点を意識して答えましょう。
- やむを得ない事情や困難を克服したことをアピールする
- 挑戦したかったことについて明確に伝える
- 就業しても安心して働けることをアピールする
- 既卒になった理由を簡潔に伝える
面接官の応募者に対する疑問を払拭することで、好印象を与える可能性が高まるのです。
既卒の間に取り組んだことは?
既卒の間に取り組んだことに関する質問として、以下の例があげられます。
- 「既卒期間の間に取り組んだことを教えてください」
- 「大学卒業後、今まで何をしていましたか?」
- 「卒業してから経験したことを教えてください」
応募者が既卒期間に取り組んだことについて聞くのは、具体的にどんな行動をしていたのか知るためです。
上記でも述べたように、既卒面接の応募者にはやむを得ない事情で就職しなかった人もいます。
面接官は、やむを得ない事情で就活しなかったとしても、自分が成長するために具体的な行動を起こしていたのか見極めようとします。
回答する際は、既卒の間の時間を有効活用し、どんなスキルや経験を得たのかアピールしましょう。
志望動機やなぜ社員になりたいのか
既卒面接では、新卒や第二新卒と同じように、志望動機を聞かれることが多いです。
- 「当社の志望動機を教えてください」
- 「なぜ当社の社員になりたいのですか?」
面接官が志望動機を聞くのは、応募者の入社意欲や熱意を確かめるためです。
既卒の応募者に対して、「人間性や就業意欲に問題があるのではないか」と偏見を持つ面接官もいます。
面接官の不安を払拭できるように、応募企業の事業や強み、価値観に共感したことを伝えましょう。
例えば、アルバイトから正社員になるための既卒面接であれば、仕事で得た経験から事業に、魅力を感じたことをアピールすると効果的です。
既卒面接における注意点を把握して準備を万全にしよう!
既卒面接で面接官に好印象を与えるためにも、以下の注意点を把握しておきましょう。
- 既卒になった理由を明確にしておく
- よく聞かれる質問に対する回答を準備する
- 身だしなみやマナーに気を付ける
既卒面接では、自分が既卒になった理由を明確にし、ポジティブに伝えることが大切です。
既卒期間に取り組んだことを魅力的に伝え、新卒や第二新卒の面接と同じように、身だしなみやマナーに気を付けましょう。
ぜひこの記事を参考に、質問に対する回答の準備などを進めてください。