この記事ではベンチャー企業の面接の難しさや特徴、面接対策などについて解説します。
同じ企業でも、ベンチャー企業は大企業や中小企業とは異なる特徴を持ちます。
また、よくある質問に対する回答もベンチャー企業の特性を踏まえたうえで答えることが大切です。
これから面接を控えている人、ベンチャー企業に興味を持っている人はぜひ参考にしてください。
ベンチャー企業の面接は難しい？
ベンチャー企業の面接は、難しいケースが少なくありません。
これは、面接でいきなり社長面接が行われることがあるなど、大企業や中小企業の面接とは違った特徴があるためです。
ベンチャー企業の社長の多くは、自らが会社を立ち上げているケースが多いため、面接ではほかの企業とは違った難しさがあるでしょう。
また、ベンチャー企業の中には、研修体制が整備されておらず、会社として即戦力を求めていることもあります。
そのため、面接を通して面接官に入社後に即戦力として活躍している姿をイメージしてもらえるように、自分の特徴や強みをしっかりと伝えなければなりません。
そのためには、自分のこれまでの人生や仕事を徹底的に振り返って深掘りすることが大切です。
このような点からも、ベンチャー企業の面接は簡単ではないといえます。
ベンチャー企業の面接の特徴
ベンチャー企業は、学歴よりも応募者のスキルや意欲、チャレンジ精神、人柄などを重視する傾向にあります。
また、面接も形式張ったものではなく、対話をするようにフランクに行われることも珍しくありません。先ほども触れているように、最初から社長や役員が面接官として登場し、1回の面接で合否が決まることもあります。
そのほかにも、ベンチャー企業でありながら、大企業並みの倍率となるケースもあるなど、型にはまらない独特の面接がベンチャー企業の特徴だといえるでしょう。
面接の通過率が気になる人もいるかもしれませんが、この点に関しては企業によって異なります。
ベンチャーだからといって受かりやすいというわけではありません。
むしろ、即戦力を求めているベンチャー企業であれば、少しでも自社にマッチしていないと判断するとすぐに不合格となる可能性もあるため、通過率が低くなることもあるでしょう。
ベンチャー企業の面接対策
ここでは、ベンチャー企業の面接対策を行う際のポイントについて解説します。
面接でよく聞かれる質問の意図や答え方、面接に挑む際の服装などについて取り上げているため、これから面接を控えている人、ベンチャー企業に興味を持っている人はぜひ参考にしてください。
志望動機
大手企業や中小企業同様、ベンチャー企業でも面接では志望動機を質問されるケースが多くなっています。
志望動機を質問する意図は、応募者の志望度の高さを把握することにあります。
ベンチャー企業の場合、大手企業のような地名度がないケースもあるため、どこでその企業のことを知ったのか、どのような点に魅力を感じるのかといった点をしっかりと話せるように整理しておきましょう。
「なぜ同業他社のベンチャーではなくなぜうちなの?」「安定している大手じゃなくてベンチャーなの?」といった質問をされる可能性もあります。
その企業でなければならない理由、大手よりもベンチャーを選んだ理由なども志望理由に含めておくといいでしょう。
自己PR
自己PRも面接でよく聞かれる質問の1つです。
企業側は、自己PRを通して応募者の成功や失敗、強みなどリアルな中身を把握しようとします。
では、どのようなことを伝えればいいのでしょうか。この点を考える際は、ベンチャー企業の特徴を理解することが大切です。
ベンチャー企業は、成長段階にある会社であるため、これから会社が大きく成長するか失敗に終わるかは社員の取り組みが大きく影響します。
そういった意味でも、ベンチャー企業では、社員のチャレンジ精神や意欲的な姿勢が書かせません。
そのため、自分自身が挑戦した経験や意欲を持って何かに取り組んだエピソード、そこから学んだことなどを整理しておくといいでしょう。
また、事業を通してさまざまなチャレンジをしていく中で失敗すること、うまくいかないこともたくさん出てきます。
そのような時でも、それを乗り越えていくハングリー精神のようなもの求められるでしょう。
そのため、自分がこれまでにどのような壁にぶつかって挫折したのか、それをどのようにして乗り越えたのか、そこから何を学んだのかといったことも伝えられるようにしておきましょう。
会社がどのような理念を持っていて、会社の成長をどのようなビジョンで見ているのかによって、会社が求める人物像も変わってきます。
つまり、会社が興味を持つ自己PRの内容も変わってくるということです。
そのため、ベンチャー企業とはいっても、大手企業や中小企業の面接を受ける時と同じようにしっかりと企業研究を行う必要があります。
逆質問
面接では、「何か質問はありますか?」と逆質問を求められることもあります。
逆質問では大きく分けて応募者の志望度とコミュニケーション能力をチェックしていると考えられます。
質問する内容が、会社や業界への深い理解がなければできないものであれば、面接官は「この人は本気でうちを志望しているんだな」と感じてくれるでしょう。
また、面接で話したことを踏まえた質問ができれば、臨機応変にコミュニケーションを取れる人だと捉えてくれるかもしれません。
逆質問はただ気になることを質問するだけでなく、自身をアピールする機会にもなるため、「特に質問はありません」とならないようにしてください。
また、質問をする際は、ホームページや会社の資料などを読めばわかる質問をしないようにしましょう。
このような質問をすると、「ちゃんと会社のことを調べていないんだな」とネガティブな印象を与えてしまいます。そのほかにも、すでに一度説明を受けたことを再度質問しないように注意してください。
服装は？
大手企業や中小企業の場合、スーツを着用して面接を受けるケースが一般的ですが、ベンチャー企業の場合、企業によっては「服装自由」となっているケースもあり、どのような服を着ればいいのか迷ってしまいます。
このような場合、オフィスカジュアルを心がけておけば問題ありません。
オフィスカジュアルとは、スーツほどかしこまった服装ではないものの、ビジネスシーンでも通用する服装のことです。
男性の場合、ジャケットやシャツ、パンツ、革靴などが該当します。
ジャケットは黒やグレーなどのベーシックな色合いのものが、パンツも黒やダークグレーなど落ち着いた色合いのものを選んでおくといいでしょう。
また、革靴も派手過ぎない色を選んでください。ネクタイは一般的には使用しません。
女性の場合、ジャケットとトップス、スカートあるいはパンツ、そしてパンプスが基本となります。
トップスやスカートは華やかなものでも構いませんが、面接の場であるため、派手すぎるものは避けましょう。
また、トップスやスカートが比較的華やかである場合、ジャケットを落ち着いた色のものにするなどしてバランスを取ることも大切です。
パンプスは、ヒールが3〜5センチ程度で、黒やベージュなどのベーシックカラーのものであれば問題ありません。
服装が自由である場合、ポイントとなるのは清潔感や誠実さが服装から伝わるかどうかです。
自由だからといってTシャツにジーパン、スウェットなどは着用しないようにしましょう。
ベンチャー企業の社員がTシャツ、ジーパンを着用していることもあるかもしれませんが、あくまでも面接というオフィシャルな場であり、自身は応募者という立場でもあるためオフィスカジュアルを心がけてください。
ベンチャー企業の面接の特徴を押さえておこう
今回は、ベンチャー企業の面接を受ける際のポイントについて解説しました。
同じ面接でも、ベンチャー企業の場合、最初の面接から社長が面接官として出てくることもあるなど、大企業や中小企業とは違った特徴を持っています。
志望動機や自己PRなどは、ベンチャー企業の特徴を踏まえたうえで回答内容を考えることが大切です。
今回の内容を参考に、面接に挑んでみてください。
