正社員登用試験では、書類選考や筆記試験、面接などが行われます。
この記事では、正社員登用試験のなかでも面接に焦点をあて、面接を突破するためのポイントや注意点などについて解説します。
また、面接でよく聞かれる質問の例も取り上げているため、これから面接を控えている人や正社員登用に興味のある人はぜひ参考にしてください。
正社員登用試験ですること
正社員登用試験では、主に以下のようなことが行われます。
- 書類選考
- 筆記試験
- 面接
書類選考は、履歴書やエントリーシートなどを提出し、それをもとに次の試験に進むかどうかが判断されます。
また、筆記試験は、小論文や適性検査などが行われるケースが一般的です。
今回のテーマでもある面接は、人事面接や役員面接など複数回行われるケースもあれば、最初から役員面接が行われ合否が決まるケースもあります。
正社員登用試験で何をするかは、企業によって異なります。ここで取り上げている3つ全てを実施することもあれば、どれか1つだけ、もしくは全く別の試験を実施する可能性もあるでしょう。
そのため、正しい試験内容は正社員登用試験を受ける企業の上司や人事担当者などに確認しておくことをおすすめします。
正社員登用面接で受かるコツ
ここでは、正社員登用面接で受かるために押さえておきたいコツについて解説します。
基本的なポイントですが、非常に重要な部分であるため、正社員登用面接を控えている人はぜひ参考にしてください。
意識改革
正社員登用面接を受けるにあたっては、まず自分自身の意識改革を行うことが大切です。
試験に合格することができれば、正社員となりますが、それに伴いこれまでとはさまざまなことが変わります。
例えば、仕事の内容や量が変わる可能性があるほか、残業が増える可能性もあるでしょう。また、責任のある仕事を担当する機会が増えるかもしれません。
このように、正社員登用面接を突破することで、様々な変化が起こるため、覚悟を決めるなど意識改革に取り組むようにしましょう。
会社を知ること
これまで非正規社員として働いてきた会社であっても、面接を受けるにあたっては、改めて会社の強みや特徴がなんなのか理解を深めておきましょう。
なぜ、他社ではなくこの会社の正社員登用をめざすのか、他社にはないその会社の強みや特徴を具体的に伝えることで面接官にもアピールすることができます。
また、会社の強みや特徴に対して自分がどのように貢献できるのか、自分はなぜその強み・特徴に適しているのかといった点についても合わせて考えておくことが大切です。
正社員と契約社員の違い
正社員と契約社員には待遇面での違いがあることを理解しておきましょう。
まず、契約社員は一般的にボーナスが出ません。
正社員であれば夏と冬にボーナスが支給されるケースが一般的ですが、契約社員はないため、年収で比べると両者に大きな違いが生まれます。
また、基本給も契約社員よりも正社員の方が高い傾向にあります。一方で契約社員の中には正社員とほとんど同じ仕事をしているケースもあるため、不公平に感じる人もいるでしょう。
そのほかにも、福利厚生の充実具合も正社員と契約社員では異なります。
正社員の場合、退職金や家族手当、住宅手当などが支給されるケースが多くなっていますが、契約社員はそのような手当が支給されないことも珍しくありません。
さらに、正社員は大きな問題を起こさない限り基本的に会社をクビになることはありませんが、契約社員は契約を更新してもらえない可能性が常に伴います。
いくら優れた仕事ぶりであっても、会社の業績が原因で契約終了となるケースもあるでしょう。
このように、契約社員と正社員ではさまざまな面で違いがあり、一般的には契約社員の方が条件面でのデメリットが多くなっています。
面接で注意すること
ここでは、正社員登用面接を受ける際に注意すべきポイントについて解説します。
これから面接を控えている人はぜひ参考にしてください。
将来性
面接では、自身の将来のビジョンについても触れることが大切です。
正社員になってから何がしたいのか、会社にどのように貢献したいのか、正社員としての目標はなんなのかなど、具体的に説明できるようにしておきましょう。
また、その時会社の理念やビジョンなどに絡めながら説明できると説得力が高まります。
貢献する意識
正社員として働くにあたっては、契約社員の時以上に会社に貢献するという意識を強く持つことが大切です。
先ほども説明していますが、正社員になることでボーナスや福利厚生、安定性など、さまざまなものを会社が与えてくれます。だからこそ、それに見合った献身性を持ち、会社に貢献することが求められます。
自身の意欲ややる気などをアピールし、会社に貢献する意識を示すようにしましょう。
能力はどうか
正社員登用面接では、自身のスキルや経験などもチェックされることとなります。
自分がこれまでにどのような業務を経験しているのか、何が得意なのか、自分のスキルは会社にとってどのように役立つのかなど、会社の業務と自身の能力を関連づけて説明できるようにしておく必要があります。
そのためにも、自分のこれまでの経験や業務を洗い出して整理しておくことが大切です。
よくある質問3選
ここでは、正社員登用面接でよく聞かれる3つの質問について解説します。
これから面接を控えている人は、こちらの質問を参考に、回答を考えてみてください。
自己紹介
ほとんどの面接で聞かれるのが、自己紹介です。
自己紹介は、面接官が応募者の人柄を把握したり、会話スキルをチェックしたり、アイスブレイクを行ったりする意図があります。
面接においては、第一印象が結果に影響することもあるため、面接の最初に行う自己紹介で好印象を持ってもらえるよう、回答内容をしっかりと整理しておきましょう。
長々と話すのではなく、短くてわかりやすくまとめることが大切です。
何を伝えるのかポイントを明確にしておくことで、自己紹介にも柔軟に対応できるようになります。
志望理由
志望理由も自己紹介と並んでよく聞かれる質問の1つです。同業他社ではなくてなぜこの会社なのか、会社のどのような部分に興味や関心を持ったのか、など自分の言葉で説明できるようにしておきましょう。
すでに自分が働いている会社ではあるものの、面接を受けるにあたっては、改めて会社のホームページなどで理念やビジョンを確認しておきましょう。
そこに、自分が契約社員として積んできた経験を交えることで、自分だけの志望理由を作ることができます。
一方で、「契約社員だと雇用が不安定だから」といった理由は伝えないようにしましょう。
このような回答は面接官に「それなら他社でもいいのでは?」と思われてしまいます。
自分の強み
面接官が自分の強みを質問する理由は、自社で活躍できそうかどうかを確認するためだと考えられます。
そのため、自身の強みは、募集職種に関連づけて説明できるようにしておきましょう。
また、弱みについて聞かれることもありますが、そのまま弱みを伝えるだけでは面接官にネガティブな印象を与えてしまいます。
そのため、言い回しを変えてポジティブな表現にするなどの工夫を凝らすようにしてください。
コツを押さえて突破正社員登用面接しよう
今回は、正社員登用面接を受ける際のポイントや注意点、よくある質問などについて解説しました。
正社員登用試験では、面接や書類選考、筆記試験などが行われますが、試験内容は企業によって異なります。
面接を受けるにあたっては、まず自分自身の意識改革を行い、契約社員と正社員の違いを理解しておくことが大切です。
また、自己紹介や志望理由などはよく聞かれる質問であるため、準備しておくことで面接の突破率を上げることができるでしょう。