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第二新卒の面接の流れ、質問内容、押さえておくべきポイントについて解説

企業の求人票には応募条件として、「第二新卒可」と書かれていることがあります。

「新卒」ではなく「第二新卒」とはいったいどのような意味なのでしょうか?

この言葉の意味を明確に答えられる人は少ないようです。

そこで当記事では、第二新卒の面接の流れやよく聞かれる質問、押さえるべきポイントなどを解説します。

第二新卒とは

実は「第二新卒」には明確な定義というものはありませんが、世間一般的には大学卒業後に新卒で入社して、社会人経験が2〜3年未満の人を指していることが多いようです。

実際、求人を出す企業によっても意味合いが違うこともあり、大まかには20代の若手を指しているケースもあります。

では、「新卒」「既卒」とはそれぞれどのような意味なのでしょうか?

新卒

大学・大学院・専門学校などをその年に卒業・修了して初めて社会人として働く人のことを指します。

既卒

学校を卒業後、就職していない状態の人のことを指します。

企業によっては既卒も新卒扱いとして採用するところもあります。

第二新卒の面接の流れ

第二新卒とはいっても、「転職」であることに間違いはないため、面接の流れは基本的には転職面接と変わりがありません。

入室(自己紹介)

入室時には軽くドアを3回ノックし、面接官から「どうぞ」の声がかかってから入室します。

そして静かにドアを閉め、面接官に「よろしくお願いします」と一礼します。

面接開始直後はいわゆる「アイスブレイク」として、お互いの緊張をほぐすために雑談からスタートするのが一般的です。

その後、自己紹介を求められます。

質疑応答

質疑応答ではまず「現在の仕事内容」から質問されることが一般的です。

経験した業務から何を学び、どんな成果を上げることができたか答えていきましょう。

そして、次に「転職理由」や「志望動機」といった質問になります。

転職理由が自分にとって好ましくない職場環境であった場合は、どのような改善策を取ろうとしたのか問題解決力もチェックされるため、注意しながら答えることがポイントになります。

また、自分のどのような経験や気づき、強みが応募企業に活かせるかをきちんと述べることが志望動機のポイントになります。

募集内容の説明

採用担当者から募集の背景や社内の組織体制、入社後に任せたい仕事内容の説明や確認があります。

ここで企業と自分にミスマッチがないか、よく確認しましょう。

面接では逆質問の時間も設けられているので、説明に対して疑問点がある場合は、忘れずにメモを取るようにしておきましょう。

条件確認

採用担当者から雇用条件の確認があります。

例えば、残業や休日出勤なども含めた勤務時間、給与や昇給賞与などの待遇、希望勤務地などで、このような雇用条件をしっかり確認しておかないと、入社後に相違が生まれ、不満やトラブルに発展してしまう場合もあるため注意しましょう。

逆質問

面接でのやり取りでよくわからなかったことや、不安に感じたことを面接官に質問します。

このとき「特にありません」では入社への意欲を疑われてしまうこともあるため、仕事内容や職場環境、事業方針など、必ず積極的に質問するようにしましょう。

また、面接結果はいつ頃どのような方法で連絡されるのか確認しておくと、スケジュールが立てやすくなります。

退室

面接の最後を締めくくるのが退室です。

質疑応答が終了したら、イスの脇に立って採用担当者と面接官に一礼します。

その際「ありがとうございました」と一言添えるようにしましょう。

そして、ドアまで進んだら後ろを振り向いて一礼し、静かにドアを開け、退室後はまた静かにドアを閉めるのがマナーです。

第二新卒の面接でよく聞かれる質問

「自己紹介をお願いします」

面接官は応募者の人間性や性格を知りたいため、まずはこの質問をします。このとき、

・話しが長すぎる

・自己紹介であるにもかかわらず、自己PRをしてしまう

・支離滅裂で何を話しているのかわからない

・面接官の目や表情を見ない

などがあると、マイナス評価になってしまうため注意しましょう。

「自己PRをお願いします」

面接官は応募者が自社の求める人材にマッチするかを確認するために、この質問をします。このとき、

・応募企業の人材ニーズに合わない自己PRをしてしまう

・アピール内容に具体性がなく、抽象的である

・自慢話にしか聞こえな

などがないよう注意しましょう。

「転職で何を実現したいですか?」

面接官は応募者にどれくらいのモチベーションがあるか確認するために、この質問をします。このとき、

・現職(もしくは前職)の不平不満を理由にしてしまう

・給与面ばかりを話してしまう

などがあると、不採用になってしまう確率が上がります。

まだ、一般的には実績が乏しいキャリアとなるため、給与UPを話す場合は職歴5年以上が経過してからにした方がよいでしょう

「なぜ、退職したのですか?(退職を決意したのですか?)」

面接官は退職理由を確認することで、再度の短期離職を防ぐことを目的にこの質問をします。このとき、

・仕事内容が自分の希望とは違い、やる気がでなかった

・人間関係に悩んでいた

など、ネガティブな理由ばかりであると、「また短期間で退職するのではないか」と思われてしまい、マイナス評価になります。

「どのような基準で会社選びを行っていますか?」

面接官は応募者が会社に対して、どのようなことを求めているのか知りたいためにこの質問をします。このとき、

・給与水準がよい

・年間休日数が多い

・残業時間が少ない

などと答えてしまうと、まだ本格的に戦力化していない年代だけにマイナス評価につながってしまいます。

「転職後の目標はありますか?」

面接官は第二新卒者に対し、早期離職を警戒しているため、自社の社風に合っているかどうか、また、将来のビジョンについて確認したいためにこの質問をします。このとき、

・自分が何をしたいのかよくわからない

・近い将来のイメージがなく、数字などで表わせる具体的な目標がない

などの場合、不採用につながる恐れがあるため注意しましょう。

第二新卒の面接で押さえておくべきポイント

基本的なビジネスマナー

第二新卒とはいっても社会人経験はあるため、基本的なビジネスマナーは面接で押さえておかなければなりません。具体的には

・挨拶

・言葉づかい(尊敬語や謙譲語など)

・口調

・相手の目や表情を見ながら話す

・立ち振る舞い

などになります。

仕事への熱意

社会人経験が浅く、スキルが乏しかったとしても、前職での経験を活かして入社後、どのようなことをしたいのか熱く語れることが大切になります。

このとき、「〜をがんばります」「〜のために貢献します」などの抽象的な言い回しではなく、具体的な数字を含めながらアピールすると、熱意が伝わります。

早期退職はしない意志を伝える

例えば、新卒時は将来像や目的がまだ明確ではなく、曖昧な状態で就職活動を行ってしまったこと、一方で社会人を経験してようやくやりたいことが明確になったことをきちんと伝えるようにしましょう。

面接官は新卒で入社した会社を3年以内に辞めている事実を不安に感じているため、入社後、そのようなことはないと感じてもらえることが重要になります。

転職活動をしている意図が明確かどうか

何を目的や目標として転職活動を行っているのかが不明確で、意図がはっきりしない応募者もいます。

これではまた早期離職してしまうと判断されても仕方ないでしょう。

どんな仕事をしたいか、その仕事で何を実現したいか、将来どうなりたいかといった意図を明確にすることが大切です。

第二新卒の面接ではポイントをしっかり押さえてのぞみましょう

第二新卒の面接で面接官は

・短期離職せずに、今度は長く働けるか

・入社後に成長し、自社で活躍してくれそうか

・自社の職場で人間関係に悩まず、なじめそうか

といったポイントで評価します。

やりたいことが明確でなく、受け答えがしどろもどろで曖昧だと、面接官の方が不安になり、不採用となってしまいます。

まず、自分は何をしたくて具体的にどのようなあるべき姿を目指すのかを明確にし、堂々と受け答えできるかが採用の重要なカギとなります。

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