政府の働き方改革の推進もあって、リモートワークを導入する企業は増えています。
しかし、「会社から離れていると孤独を感じてしまう」「オンとオフがはっきりしない」など不安を感じる人も少なくありません。
そこで当記事ではリモートワークはどんな人が向いているのか、準備すべきこととは何かなど解説します。
リモートワークが向いている人とは？
仕事に集中できる環境が整っている人
デスクには集中を妨げるようなモノを置かず、仕事に必要なものをできるだけ身の回りに置くような工夫のできる人が向いています。
リモートワークを行なうには静かな場所で仕事に集中できる環境にいられることが重要です。
仮に騒音や雑音のあるカフェやファミレス、コワーキングスペースなどで仕事をする場合でも、外部のノイズ音をシャットアウトできるイヤホンなどを使用すればリモートワーク環境は整います。
つまり仕事に集中できる解決策を考え出せる人はリモートワークに向いているといえます。
パソコン機器の接続など一人でできる人
リモートワークは仕事場として不足しているモノや情報を自ら調べることができ、パソコンやその他の機器、インターネット接続などを一人でできる人が向いています。
リモートワークではパソコン、Wi-Fiなど、仕事を行なう上で必要最低限の環境を整えなくてはなりません。
また、コミュニケーション不足を補うためにはweb会議用ツールの使い方も把握しておく必要があります。
会社に通勤していれば誰かがやってくれることもあったかもしれませんが、リモートワークでは働くための準備を一人で行なうことのできる人が向いているのです。
会社から離れていても報・連・相ができる人
リモートワークではより業務進捗の確認が重要となるため、関係スタッフとの密な連絡を怠らない人や、考えを文章などで言語化しスピーディーに正しく伝えられる人が向いています。
対面であれば直接話すことで報・連・相はできますが、リモートワークは非対面となるため、メールやチャットでも迅速に意思疎通のできる人が向いています。
計画的にスケジュール化し仕事ができる人
主体性があり、自ら仕事の期限内に終えられるようスケジューリングし、何を優先すべきか考えながら働ける人が向いています。
会社で仕事を行なう場合は上司がいるため、優先事項や計画を監督してくれ、実務だけに集中できる環境があったかもしれません。しかし、リモートワークは自らが監督兼実務者となるため、自分に厳しく計画力のある人が向いています。
前向きで集中力のある人
孤独感をかえって仕事の効率がよくなると前向きに捉えることができ、集中力が持続できる人はリモートワーカーとして向いています。
社内でたくさんの人に囲まれながら、時に雑談して和やかに仕事をすることに慣れている人はリモートワークの孤独感に不安を抱えがちですが、ポジティブに転化しストレスなく快適に過ごせる人はリモートワーク向きといえます。
会社通勤の方が問題のある人
育児や介護の必要がある人はリモートワークに向いています。
高いスキルを持った優秀な人でも、出産し産休後すぐに復帰したとしても、しばらくは育児も行なわなくてはならないため、会社通勤が難しくなります。
また、同様に親の介護を行なっている人も、会社に通勤したくても働けない場合もあります。
このような人は自宅や実家であれば、時間を調整しながら働くことができるため、リモートワークに向いているといえます。
リモートワークに向いていない人とは？
集中力がなく、仕事に関係ないことを始めてしまう人
自己管理が苦手な人はリモートワークに向いていません。
例えば自宅でリモートワークを行なう場合、上司や他人の目がないので仕事に関係ないことをしたくなってしまう人もいます。ネットサーフィンやSNS、ゲームなど、休憩中はともかく仕事中にハマりそうな人は注意した方がよいでしょう。
リモートワークに必要な環境を自ら整えられない人
主体性に乏しく指示待ちでしか動けない人は、リモートワークに必要な準備や環境を整えることができないため向いていません。
準備が遅れれば業務にも支障をきたし、関係スタッフにも迷惑をかけるため、様々な問題が発生します。
オンライン上のコミュニケーションが苦手な人
メールやチャットなどを活用して自ら報告や連絡、相談ができない人はリモートワークには向いていません。
また、対面ではコミュニケーションに問題がなくても、文章で状況や事実、気持ちを伝えることが苦手な人も向いていないといえます。
リモートワークに向いている職種と業務とは？
リモートワークに向いている業務は、一人で仕事を完結することができ、目に見える成果があらわれて評価しやすい仕事です。
webデザイナー、webライター
Webデザイナーやwebライターは基本的にはパソコン作業で終始するため、リモートワークに向いています。成果物も明瞭で会社も評価しやすい点がその理由です。
また、特にwebライターはパソコンがあれば自宅に限らず、カフェやファミレスなど場所を選ばず仕事ができる点も理由になります。
webマーケター
Webマーケターはホームページやショッピングサイトにどのくらいの人がアクセスして、PV数やUU数を獲得できたか分析し、改善策を立てる仕事なのでリモートワークに向いています。
また、データや数字を扱った仕事で成果も明瞭であるため、評価しやすいことも理由として挙げられます。
さらにwebマーケターは市場調査やユーザーへの聞き取り調査を行なうこともあるため、様々な場所で情報を収集しなければならず、むしろリモートワークの方が向いているといえます。
インサイドセールス営業
インサイドセールスは電話やメールといった非対面で営業を行なうため、リモートワークに向いています。
カスタマーサポート
カスタマーサポートは環境が整っていれば非対面で行なえるため、リモートワークに向いています。
また受電数や応対内容が記録されるため、会社側の評価や管理もしやすい仕事といえます。
システムエンジニア・プログラマー
システムエンジニアやプログラマーは基本的にはパソコン作業を一日中行なう仕事なので、リモートワークに向いています。
成果はプロジェクトの完了といった形であらわれるため、評価しやすいことも向いている理由です。
特にリモートワークに向いている業務はアプリ開発やweb開発です。
事務職
営業事務や経理はデータ入力や資料作成などであればリモートワークに向いています。
ただし、機密データを扱うためセキュリティ整備が必要になります。
また、営業などのように目に見える成果があらわれるわけではないため、評価しづらい場合もあります。
リモートワークを行なうにあたって準備しておくこととは？
仕事に集中できる環境を作る
リモートワークを行なう場合、仕事に集中するためにデスクの近くにスマホやゲームを置かないことや、外部の雑音がある場合はノイズをシャットアウトできるイヤホンを用意しておくなどの準備が必要になります。
また、集中力をキープするために適度に休憩や運動を行なうといったルール作りも大切になります。
仕事を計画通りに行なえる状態を整える
リモートワークは自らが監督役にもなりながら計画通りに業務を行なわなくてなりません。そのため以下の準備や工夫が必要になります。
・会社とタスク管理を共有する
・ToDoワークリストを作成して整理する
・仕事ごとに時間を区切るようアラームをセットしておく
リモートワークで仕事をする際の注意点とは？
リモートワークでもweb会議ツールや各種ツールを活用すればコミュニケーションも問題はありませんが、インサイドセールスやカスタマーサポートなど、電話やオンライン打合せを頻繁に行なう仕事の場合は注意も必要になります。
例えば自宅近くでマンション建設の工事が始まり、朝から夕方まで騒音が途切れず、電話やオンライン打合せがスムーズに行なえないこともあります。
騒音が大きく、工期が長ければなおさらインサイドセールスやカスタマーサポートといった仕事はできなくなってしまうため、会社側と話し合いサテライトオフィスを使用する、ワーキングスペースを借りるなどの対策をとらなくてはなりません。
また合わせてコストが発生するかどうかの確認も必要になるため注意しましょう。
リモートワークでストレスなく働きましょう！
リモートワークは自由度が高く、主体的に行動する人にとっては作業効率UPが期待できます。
また、ワークライフバランスを重視する人や障害を抱えている人など、リモートワークを希望する人が増加傾向にあります。
会社勤務とリモートワークでの勤務を効率よく組み合わせ、ストレスのない働き方を実現させましょう。
