「面接官を初めて任された！」
面接は、企業で活躍できる人材を獲得するための重要な役割を担っています。
面接官を任された際、面接におけるポイントや質問例について知りたいと考える人も多いです。
本記事では、面接する側の役割と心構えや基本的な流れ、押さえておきたいポイントについて解説します。
面接する側の役割と心構え
面接する側の役割として、主に以下の点があげられます。
- 企業で活躍できる人材を見極める
- 企業に対する疑問や不安をなくす
- 志望動機を作り入社意欲を高める
- 企業に対する新しい視点を候補者に与える
- 候補者が入社する決断をさせる
面接官は自社で活躍できる人材を見つけるという重要な役割を担っています。
優秀な人材が企業に入社する確率を高めるためには、企業に対する疑問・不安の解消や、入社意欲を高める動機づけが必要です。
面接官が疑問と不安を解決することで候補者の迷いをなくし、安心して入社できるよう導きます。
そのため、面接官は候補者の味方に徹するという心構えが必要です。
また、候補者がまだ気づかない新しい視点を与えれば、自社を強く印象付けることができます。
企業に関する新たな考え方は候補者にとって刺激となり、「この企業で働きたい」と思わせる強いモチベーションに繫がります。
面接する方法は会社によって様々ですが、候補者を極めて獲得するだけでなく、自社の印象付けや動機づけは、企業に共通する課題と言えます。
面接する側の基本的な流れ
面接する側の基本的な流れは、以下の通りです。
アイスブレイク
面接が始まれば、候補者の緊張を和らげるアイスブレイクを行いましょう。
候補者にとって面接は、これからの人生を大きく左右する重要な局面であるため、非常に緊張している場合が多いです。
優秀な人材であっても、上手く自分の魅力をアピールできない可能性があります。
面接する側は、まず候補者の緊張を解きほぐす必要があるのです。
候補者の本心や本当の能力を引き出すためにも、面接官はリラックスして会話できる雰囲気づくりを心がけましょう。
自己紹介、会社の説明
アイスブレイクが終われば、面接官の自己紹介と会社の説明を行います。
面接する側は以下の点について、説明しましょう。
- 自社の事業内容
- 人材募集の背景
- 求める人物像
- 任せられる業務内容
- 会社の雰囲気
事業内容や業務などについて説明し、自社のやり方を応募者に事前共有すれば、スムーズに会話しやすくなります。
採用する側からの質問
会社の情報共有の次は、面接する側からの質問です。
面接官は限られた時間の中で、候補者の人柄や価値観、スキルと能力などを見極める必要があります。
会社と候補者の相性を確認し、企業で活躍できる人材を見極めるためにも、面接における質問は非常に重要です。
面接官が確認すべき点は、主に以下の通りです。
- コミュニケーション能力
- 志向性
- スキルマッチ
- カルチャーマッチ
- ストレス耐性
- 仕事のやり方
- 志望度
面接する側は候補者を見極めるためにも、適切な質問を投げかけましょう。
候補者からの質問
面接をする側の質問が終われば、候補者からの逆質問です。
候補者の企業に対する疑問や不安を解消するためにも、候補者からの質問に適切に回答する必要があります。
面接官はあらかじめ企業情報について把握しておけば、スムーズに質問へ答えられます。
事務的な確認
面接する側は、面接の最後に事務的な要件を候補者と共有します。
- 合否の連絡方法
- 合否のおおよその予定日
- 内定承諾書の提出期限
上記の項目などを確認し、最後に伝えておきたい諸連絡を済ませて終了です。
面接する側の質問例
面接する側の質問例は、以下の通りです。
コミュニケーションを見る質問
「他の社員と働く上で大事だと考えることは何ですか」
効率よく仕事を進めるためには、社員とコミュニケーションをとりチームワークを高めなければなりません。
情報を分かりやすく伝えられる力を確認するためにも、職場の人間関係を構築する上で何を大切にしているのか確認しましょう。
ストレス耐性に関する質問
「どのような瞬間にストレスを感じますか？」
「休日はどのように過ごしていますか？」
候補者のストレスの感じ方や対処法について確認しましょう。
この質問に対する候補者の回答は、業務の適正度や自己管理能力を見極める判断材料になります。
職務やスキルについての質問
「業務において得意なことと苦手なことを教えてください」
「身に着けたい知識やスキルについて教えてください」
自社での活躍を期待できる人材であるかを判断するためにも、候補者の経験や能力の確認は必要不可欠です。
志望動機・入社意欲に関する質問
「当社で実現させたいことをお聞かせください」
「就職先を探すうえで大切にしていることを教えてください」
志望度を確認することで、候補者の入社意欲について見極められます。
候補者の内定辞退などを考慮した採用を行えるので、志望動機に関する質問を投げかけましょう。
キャリアビジョンに関する質問
「5、10年後にキャリアビジョンについて教えてください」
候補者の志向性を確認することで、企業との相性の確認や配属先などを決める判断材料にもなります。
退職理由についての質問
「前職を退職した理由についてお聞かせください」
応募者の退職理由を確認することで、仕事観やストレスを感じやすいポイントを見極められます。
性格や価値観に関する質問
「ご自分の長所や短所を教えてください」
「仕事に取り組むうえで大切にいていることはありますか？」
候補者が社員と良好な人間関係を構築できるのか、見極めるのに効果的な質問です。
面接する側は候補者から面接されている！？
面接官は、企業で活躍できる人材を獲得する重要な役割を担っています。
そのため、面接官は候補者を適切に見極める方法を知る必要があるのです。
また、候補者を面接すると同時に、候補者は企業の面接で自分が成長できる環境が整っているのか、安心して働ける職場であるのかを見極めようとしています。
面接官は、候補者からも面接されているという意識を持つことが大切です。
