飲み会や趣味の集まりなど、イベントシーンと日程調整は切り離すことができません。
また打ち合わせや面接など、実はビジネスシーンにおいても日程調整は必須の業務となっています。
簡単に・効率的に日程調整をするためには、日程調整ツールの活用が有効です。
そこで、今回はビジネスシーン・イベントシーンに分け、それぞれおすすめの日程調整ツールをご紹介します。
日程調整ツールとは
日程調整ツールとは、打ち合わせ・面接・飲み会・趣味の集まりなどを行う際の日程調整をスムーズに行うために活用するツールです。
ビジネスシーンからイベントシーンまで、さまざまな場面で活用することができます。
打ち合わせのために日程候補を洗い出し相手とすり合わせたり、飲み会のためにできるだけ多くの人が参加できる日を集計したいなど、日程調整はとても手間がかかります。
そこで、ツールを活用して簡単に・効率的に日程調整を行いましょう。
日程調整ツールを使うメリット
日程調整ツールを使うことで調整の手間が省けるのはもちろんのこと、情報共有や予定の登録忘れ防止などのメリットがあります。
メリット（1）日程調整の手間を減らせる
日程調整ツールを活用することによって、日程調整にかかる手間を省くことができます。
特にビジネス向けの日程調整ツールでは、GoogleやMicrosoftのカレンダーツールと連携することによって自動で空いている時間を抽出してくれるものもあり、日程候補を見つける手間が省けます。
その他、複数の参加者が入力した出欠回答をひと目で確認し、日程を決められる機能をもったツールもあります。
メリット（2）参加者間での共有がスムーズになる
ビジネス向け日程調整ツールはGoogleカレンダーなどのカレンダーツールと連携しているため、日程が確定した際に自動でカレンダーに登録され、社内メンバー間で情報共有がしやすくなります。
またツールによっては、他の参加者の回答を見ながら自分の回答を入力したり、一人ずつ連絡する手間が省けるなど、参加者間での共有がスムーズになりコミュニケーションコストが削減されます。
メリット（3）ダブルブッキングや予定忘れを減らせる
ツールを使わずに手動で日程調整をしていると、ついつい予定が入っていることを忘れてダブルブッキングしてしまったり、確定した予定をカレンダーに登録せず予定をすっぽかしてしまうなどのリスクが発生します。
日程調整ツールを使えば、日程の自動抽出機能や連携機能によってこれらのリスクを減らすことができます。
日程調整ツールを使うデメリット
日程調整ツールを使う際は、ツールの操作性や月額費用といったデメリットを考慮する必要があります。
デメリット（1）使いづらいツールはトラブルのもとになる
日程調整ツールは顧客や取引先、他のイベント参加メンバーにURLを共有して使用します。
使いづらいツールを選んでしまうと、相手は使い方がわからず、困ってしまうかもしれません。
日程調整ツールを選ぶ際は誰もがすぐに使える操作性やデザインになっているか確かめてみましょう。
デメリット（2）月額費用が発生する
特にビジネス向けのツールでは、便利な機能を使用するために有料版の契約が必要になるケースがあります。
料金設定はツールによってさまざまですが、自分の使いたい機能は無料の範囲内であるのか、有料の場合は月額いくらになるのか事前に確認しましょう。
日程調整ツールの選び方
日程調整ツールを選ぶ際には、下記6つの観点に注目しましょう。
（1）用途
（2）日程調整の方法
（3）機能・特徴
（4）料金
（5）連携できるカレンダーツール
（6）操作性・デザイン性
（1）用途
無料で使用できるツールの中には、広告が表示されていてビジネスシーンの利用に向かないものもあります。
加えて、ビジネスシーンで使用する場合は普段ビジネスで使用しているカレンダーツールやWeb会議ツールとの連携機能があると、より効率化が期待できます。
また、特にイベントシーンでは複数の参加者が集まるケースが多いので、複数人の日程調整に対応しているかどうか確認しましょう。
（2）日程調整の方法が予約受付型or候補提案型
日程調整ツールには、「予約受付型」と「候補提案型」2つの日程調整方法があります。
「予約受付型」は、日程調整ツールが連携するカレンダーから空き時間を自動で抽出し、日程調整相手に日程候補を提示します。
美容院や飲食店の予約に近い方法です。
「候補提案型」は、日程候補をあらかじめ選択し、日程調整相手が日程候補に対して出欠回答や承諾をすることで日程調整する方法です。
（3）機能・特徴
日程調整ツールを選ぶ際、機能のチェックは最重要ポイントです。
CSVの出力・Web会議ツールとの連携・英語対応・出欠回答入力の方法など、自分がほしい機能を満たしているか、必要以上に多くの機能がありオーバースペックになっていないかなどを確認しましょう。
（4）料金
日程調整ツールには、ずっと無料で使えるツールもあれば、月額費用が発生するツールもあります。
ツールの機能や使用頻度、ビジネスで利用する場合は費用対効果などからツールの使用を考えましょう。
また、ツールによっては有料プランの機能を一定期間無料で使えるものも存在します。
いきなり契約するのではなく、まずはお試しで使ってみるのも良いでしょう。
（5）連携できるカレンダーツール
特にビジネス向けの日程調整ツールはほとんどがカレンダーツールとの連携が可能です。
カレンダーツールにはGoogleカレンダーやOulook予定表、iCloudカレンダーがありますが、必ずしも全てに連携できるわけではありません。
有料プランに契約してから困らないように、事前にしっかり確認しておきましょう。
（6）操作性・デザイン性
自分から見た操作性だけでなく、日程調整相手から見た操作性も重要です。
日程調整ツールは調整用のURLを共有して使用することがほとんどですが、操作性やデザイン性が良くない場合、日程調整相手はどうすればよいのかわからず、日程調整を完了できない事態が発生します。
円滑に日程調整を完了するために、操作性・デザイン性は自分視点だけでなく相手視点でも確認しましょう。
日程調整ツール比較（ビジネス向け日程調整ツール）
ここでは用途をビジネス向け、イベント向けに分け、おすすめの日程調整ツールについて特徴を見ていきましょう。
ビジネス向けの日程調整ツールでは、カレンダーツール・Web会議ツール・チャットツールなど普段の業務で使用するツールと連携できることが重要です。
また、ビジネスで使用するため、日程調整用のURL内には広告表示がないことが望ましいでしょう。
※機能や料金は2022年5月時点のものです。
TimeRex
「TimeRex」はGoogleカレンダー・Outlook予定表とリアルタイムに連携し、日程候補のリストアップからカレンダーへの予定登録までを自動でできる日程調整自動化ツールです。
日程調整の方法
予約受付型・候補提案型
機能・特徴
Web会議ツール（Zoom・Google Meet・Microsoft Teams）と連携し、日程調整完了と同時にWeb会議URLを自動で発行できるほか、リマインドメールの送信や日程調整と同時にアンケートを実施できる機能、英語・タイムゾーンの対応などビジネスに必要な機能が備わっています。
また、予約受付型の調整方法では1度作った日程調整用URLを繰り返し使用することができるため、さらに日程調整を効率化することができます。
TimeRexを運営するミクステンド株式会社はISO27001認証（ISMS）を取得しており、セキュリティの観点も安心です。
料金
フリープラン：0円
ベーシックプラン：750円〜 / 1ライセンス / 月
プレミアムプラン：1,250円〜 / 1ライセンス / 月
フリープランはずっと無料で利用することができます。
連携できるカレンダーツール
Googleカレンダー・Outlook予定表
操作性・デザイン性
ユーザー側は直感的な操作で日程調整用のURLを作成することができます。
また、日程調整相手もアカウントの登録やログインは不要で、受け取ったURLから希望の日時を選択するだけで日程調整が完了します。
埋め込み機能の場合、色の変更やTimeRexロゴの非表示など、デザインを変更することもできます。
Tocaly
「Tocaly」は、シンプルなデザインと簡単で直感的な操作性を目指した日程調整サービスです。
日程調整の方法
候補提案型
機能・特徴
Tocaly上で自分のカレンダー予定を確認しながら、候補日時を手動で設定することができるサービスです。
GoogleWorkspaceとの連携で、複数人数の予定調整に対応することも可能です。
また、Zoom・Google Meet・Microsoft TeamsのWeb会議ツールとも連携することができます。
料金
無料
連携できるカレンダーツール
Googleカレンダー・Outlook予定表
操作性・デザイン性
候補日時をドラッグで選択するだけで調整ページが作成できる、シンプルな設計です。
また、日程調整相手は受け取ったURLにアクセスし、希望の日時を選択するだけで日程調整が完了します。
YouCanBook.me
「YouCanBook.me」は海外で人気の日程調整ツールです。
サービスページや設定画面は英語ですが、細かな条件設定や多様な機能を備えているため、英語力に自信がある人におすすめの日程調整サービスです。
日程調整の方法
予約受付型・候補提案型
機能・特徴
Zoom・Google Meetとの連携が可能です。
世界的に利用されている日程調整ツールのため、特に海外との日程調整を行う人に向いています。
また、仮予約の受付やパスワード設定など細かな条件設定が可能です。
料金
$10〜 / 月
連携できるカレンダーツール
Googleカレンダー・Outlook予定表
操作性・デザイン性
予約ページURLの任意設定やロゴの設定など予約ページのカスタマイズが可能で、顧客に合わせてユーザビリティやブランドイメージを高めることができます。
海外ツールのためサービスサイトや設定画面は全て英語表記である点は注意が必要です。
Calendly
「calendly」は、Googleカレンダー、Outlookカレンダーだけでなく、iCloudカレンダーにも対応していることが特徴的な海外製の日程調整ツールです。
料金プランは細かく5つに分けられており、メール通知設定や複数人での日程調整には有料プランへの切り替えが必要です。
日程調整の方法
予約受付型・候補提案型
機能・特徴
数少ないiCloudカレンダーの連携に対応している日程調整ツールです。
Zoom・Google Meet・Microsoft TeamsのWeb会議ツールと連携できるほか、決済システムとの連携も可能です。
料金
Basic：0円
Essentials：$10〜 / 月
Professional：$15〜 / 月
Teams：$20〜 / 月
Enterprise：要問合せ
連携できるカレンダーツール
Googleカレンダー・Outlook予定表・iCloudカレンダー
操作性・デザイン性
細かな条件設定や多様な機能を備えているため、操作性としての難易度は少し高くなります。
また、サービスページ・設定ページは全て英語表記です。
ノリスケ
「ノリスケ」は無料で使える日程調整自動化ツールです。
アポの所要時間や移動時間、アポに使う時間帯などを入力し、日程調整用URLをメールやメッセンジャーで送信することで相手に日程候補を選択してもらうことができます。
日程調整の方法
予約受付型
機能・特徴
アポ前後の移動時間の設定や、会議室の予約に対応しています。
料金
無料
連携できるカレンダーツール
Googleカレンダー
操作性・デザイン性
設定項目がわかりやすく、簡単に予約フォームを作成することができます。
また、予約フォームのテンプレートを作成しておくことで、複数の予約フォーム作成も効率化できます。
Nitte
「Nitte」はさまざまな日程調整を自動化できることが特徴的なサービスです。
1対1の日程調整はもちろんのこと、代理調整や複数人調整、3者間調整にも対応しています。
日程調整の方法
予約受付型
機能・特徴
Slack・Chatworkと連携可能で、簡単に日程調整結果をメンバーと共有できます。
また、日程調整と併せて会議室を予約することも可能です。
料金
フリー：0円
個人：400円〜/月
チーム：600円〜/月
連携できるカレンダーツール
Googleカレンダー
操作性・デザイン性
管理用の名前・打ち合わせの長さ・場所などの項目を設定するだけで予約ページを作成できます。
アイテマス
「アイテマス」はWeb・iOS・Androidそれぞれに専用アプリがあるのが特徴的な日程調整サービスです。
日程調整の方法
予約受付型・候補提案型
機能・特徴
Web・iOS・Androidそれぞれに専用アプリがあります。
また、日程調整用URLをコピーして送る方法以外にも、生成されたテキストをコピーして日程調整を依頼することもできます。
料金
無料
連携できるカレンダーツール
Googleカレンダー
操作性・デザイン性
日程候補提案型では、自分のGoogleカレンダーの予定を確認しながら日程候補を自由にピックアップすることができます。
一方で、空き時間提示型ではGoogleカレンダーの予定が空いている日時が自動で日程候補となります。
日程調整ツール比較（イベント向け日程調整ツール）
イベント向けの日程調整ツールは、手軽でスピーディーに使うことができるものが揃っています。
調整さん
「調整さん」は、相手にURLを送るだけで出欠確認や日程調整ができる日程調整ツールです。
調整さんはビジネス向け日程調整ツールと異なり、カレンダーツールとの連携機能はありません。
一方で、会員登録をしなくてもブラウザからすぐに利用可能なため、必要最小限の日程調整機能だけ使いたい人におすすめです。
日程調整の方法
候補提案型
機能・特徴
累計利用者数が2,500万人を突破しており、これまでさまざまなユーザーに活用されてきました。
また、会員登録をしなくてもブラウザから簡単に利用することができます。
料金
無料
連携できるカレンダーツール
なし
操作性・デザイン性
イベント名と候補日程を入力し、URLを発行して相手に送るだけで日程調整ができます。
伝助
「伝助」は他のユーザーが入力した出欠状況を自動で集計し、出席可能人数を日程ごとに表示するサービスです。
また、一番出席できる人が多い日程がハイライト表示される便利機能もあります。
日程調整の方法
候補提案型
機能・特徴
回答内容の選択肢カスタマイズ機能やイベントを閲覧するためのパスワード設定が可能です。
料金
無料
連携できるカレンダーツール
なし
操作性・デザイン性
出欠状況は自動で集計され、出席可能人数を日程候補ごとに表示、最適な日程がハイライト表示されます。
Doodle
「Doodle」はブラウザ上で入力フォームを作成し、簡単にスケジュール調整ができるイベント向け日程調整ツールです。
日程調整の方法
候補提案型
機能・特徴
GoogleやOffice365の連絡先と同期することで、Doodleから日程調整依頼メールを送信することができます。
URLをコピーして別途案内を送る手間を省くことが可能です。
料金
無料
連携できるカレンダーツール
なし
操作性・デザイン性
設定項目は全て英語ですが、直感的な操作が可能なため英語が得意ではない人も利用は可能です。
以下の日程でご都合いかがでしょうかメーカー
「以下の日程でご都合いかがでしょうかメーカー」は、カレンダーをクリックするだけで候補日程の一覧を作成できるツールです。
「1月19日（水）10:00〜11:00」などの面倒な日程入力を表示してくれます。
日程調整の方法
候補日程のテキスト表示のみ
機能・特徴
面倒な日程をクリックひとつでテキスト化することができます。
候補日を入力する手間や、メールに書く際の入力ミスなどを減らすことが可能です。
料金
無料
連携できるカレンダーツール
なし
操作性・デザイン性
Webサイトにアクセスし、表示されるカレンダーと時間表から希望の日時を選択するだけの簡単操作で日程候補をテキスト化することができます。
日程調整ツールは使用用途から選ぼう
日程調整シーンはビジネス向け、イベント向けで使い方が異なります。
ビジネスシーンにおいて高頻度で使用する場合は、連携機能や操作性などを重視して選ぶと良いでしょう。
反対に、飲み会などでカジュアルに日程調整をしたい場合は、無料で手軽に使えるツールを選ぶと良いでしょう。
今回の内容を参考に、目的に合った日程調整ツールを見つけてみてください。
