「中途採用の面接で応募者を適切に見極めたい」
中途採用の面接は新卒の場合と違って、前職の経歴や実績を重要視します。
企業で活躍できる人材を確保するためにも、面接で質問をするコツを知りたい人も多いです。
本記事では、中途採用の面接における質問の要素や流れ、質問例について徹底解説します。
中途採用面接の特徴
近年、新卒で入社した企業に定年まで就労する人が減少しています。
商品やサービスのグローバル化や事業拡大、新しいビジネスチャンスへ着手するためにも、中途採用を実施する企業も多いです。
中途採用は、新卒採用の場合と違って以下の特徴があります。
- 欠員による即戦力の補充
- 事業拡大による人員補充
- 自社にない知識やノウハウの導入
新卒採用は、組織の活性化や事業継続のためのバランス最適化が目的とされます。
一方、上記の点を目的として中途採用は前職での経歴や実績、担当していた業務、自社の業務に適したスキルの有無について確認することが多いです。
中途採用の面接で大切なポイントは、応募者が「即戦力」になるかどうかなのです。
中途採用面接におけるキラー質問の要素
キラー質問とは、応募者の人柄や本音を引き出すことを目的とした問いのことを指します。
応募者の思いもよらない質問を投げかけることで、人柄や対応力、頭の回転の早さなどをチェックできます。
中途採用面接においてキラー質問は、優秀な人材を見極めることに繋がるのです。
また、キラー質問で優秀な人材を面接で発見した際に、できるだけ自社に入社してほしいと考える人も多いです。
「企業に入社してほしい」応募者を獲得するためにも、以下の要素を意識しましょう。
Convince(納得)
中途採用の面接で、企業に入社してほしい理由を論理的に説明しましょう。
応募者のどの点に魅力を感じたのかや、他の応募者と比べてどこが優れているかを伝えると効果的です。
Love Story(感動)
ロジック的に応募者に惹かれた理由を伝えた後は、応募者の感情にも訴えましょう。
転職は、多くの人にとって人生を大きく左右するものです。
そのため、中途面接で内定を出した際に気持ちよく受け止めてもらうことが大切です。
OnTime(適切なタイミング)
応募者のモチベーションが高まっている瞬間を見極めて、企業の魅力をさらにアピールしましょう。
内定承諾率は、最初にもらった会社が最も高いと言われています。
Strategy Tactics(戦略性)
ロジックや感情に訴えかけるだけでなく、自社に入社するメリットを戦略的にアピールしましょう。
採用後に、応募者の愛社心や貢献したい気持ちが高まるようにしてください。
Ease(安心)
中途採用面接を通して、応募者の不満や疑問を払拭することを意識しましょう。
企業に対して不安が残る状態では、内定辞退や入社後の退職に繋がる可能性があります。
中途採用で効果的に質問をするための流れ
中途採用で効果的に質問するための流れは、以下の通りです。
アイスブレイク
中途採用面接の序盤は、アイスブレイクを行いましょう。
アイスブレイクは、応募者の緊張を和らげる会話を指します。
中途採用の面接は応募者にとって人生における大きな転機です。
そのため、多くの場合で面接当日の応募者は緊張しています。
優秀な人材であっても、緊張していると自分の魅力をアピールできない可能性もあります。
面接官は、まず応募者とアイスブレイクする必要があるのです。
応募者の本来の人柄や能力を引き出すために、中途採用の面接官はリラックスして会話できる雰囲気づくりを心がけましょう。
会社の事業についての説明
アイスブレイクが終われば、会社についてや事業について説明しましょう。
中途採用の面接を担当する場合、以下の点を意識してください。
- 事業内容
- 中途採用の背景
- 社風
- 業務内容
- 職場の雰囲気
事前に会社について説明する場を設けることで、応募者も背景知識を持ちながら臨めます。
履歴書、経歴書から質問を実施
会社の事業内容について説明した後は、面接官からの質問です。
中途採用の面接官は、限られた時間の中で応募者の人柄やスキルなどを見極める必要があります。
会社と応募者がマッチするのかチェックするためにも、中途採用における質問は非常に重要です。
一般的に、面接官は以下の点を押さえて質問を投げかけます。
- コミュニケーション能力
- 志向性
- スキルマッチ
- カルチャーマッチ
- ストレス耐性
- 仕事のやり方
- 志望度
面接する側は候補者を見極めるためにも、適切に質問しましょう。
応募者からの逆質問
中途採用の面接官からの質問が終われば、応募者に逆質問を促しましょう。
逆質問をする意図は、主に以下の通りです。
- 自社に対する不安を払拭する
- 企業に関する疑問を残さない
- 企業の魅力をアピールする
企業に対する疑問や不安が残っていれば、応募者の入社意欲が高まらない可能性があります。
そのため、面接官は企業の魅力を述べながら応募者の質問に対して適切に回答しましょう。
面接後の連絡等の確認
中途採用における面接の終盤は、事務的な連絡を行いましょう。
- 合否の連絡方法
- 合否のおおよその予定日
- 内定承諾書の提出期限
上記の項目などを確認し、最後に伝えておきたい諸連絡を済ませて終了です。
中途採用面接での質問例
中途採用面接で使える質問として、以下の例があげられます。
「当社で活かせる経験やスキルについて教えてください」
応募者の経験やスキルのチェックにより、即戦力となり得るか判断するための質問です。
自社の業務に活かせる経験とスキルがなければ、即戦力となる可能性が低くなります。
中途採用の面接では、企業の業務内容や新しい事業を進めるために必要な能力があるのか見極めましょう。
「長所と短所を教えてください」
応募者の人柄や性格についてチェックする質問です。
いくらスキルが高くても、応募者の会社との相性が悪ければチームワークが低下したり退職する可能性もあります。
中途採用の面接では、企業理念や社風、職場の雰囲気とマッチするのか見極めましょう。
「弊社はどのような企業だとお考えですか?」
応募者の志望度や熱意についてチェックする質問です。
どれだけ企業研究を行っているかや転職活動の軸と矛盾していないかにより、自社への志望動機を確認します。
中途採用の面接では、企業でモチベーションを維持しながら働ける人材であるのか見極めましょう。
「チームで業務に取り組んだ際のエピソードを教えてください」
応募者の職歴や実績についてチェックする質問です。
自社の業務内容に役立つ経験や実績があれば、企業の即戦力として活躍できる可能性が高いです。
中途採用の面接では、より具体的なエピソードから会社の即戦力となり得るのか確認しましょう。
中途採用の面接で使える質問をチェックしよう
中途採用の面接を実施する背景は様々です。
- 欠員の補充
- 事業拡大に活躍する即戦力
- 今までにない知識やノウハウ
上記の理由から、中途採用の面接では応募者が企業で活躍できる人材であるか適切に判断する必要があります。
優秀な人材を確保するためにも、中途採用面接の担当者は応募者を引き出せる質問についてチェックしておきましょう。