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面接官のNG質問は?採用担当になったらやってはいけない5つの質問

採用活動において最も重要なのが面接です。

面接は、企業が応募者を見極める場であるとともに、応募者もまた企業を見極める場だからです。

では、企業も応募者も有意義な場にするために、面接官はどうあるべきなのでしょうか。

そこで当記事では面接官が質問する際に注意すべきポイントやNG質問を解説します。

面接官の目的

面接官の目的としてまず挙げられるのが、応募者が自社に合う人材かどうかを見極めるということです。

自社の採用基準をクリアしているか、次の選考へ進めるかどうかなどを面接の場で判断します。

次に挙げられるのが、応募者の「入社したい」という動機を作るということです。

応募者が企業に求めているものをきちんと把握し、その要望に合わせて自社の魅力をアピールし、応募者の不安要素を取り除きます。

そして、応募者が「入社したい」「この会社であればやっていけそうだ」と感じられるように働きかけることが面接官の大切な目的となります。

面接官が質問する際に気を付けるべきポイント

ハラスメントへの対策

ひと昔前とは異なり、今は企業が何か世間一般の価値観から少しでも外れたことをしてしまうと、その噂はあっという間に世間に知れ渡ってしまいます。

インターネットの口コミ掲示板やSNSなどの普及によって、誰もが自由に自分の意見や感想をリアルタイムに発信できるからです。

面接官が採用の現場でハラスメントやタブーを侵してしまうことは、企業の信頼性やイメージを著しくダウンさせてしまいます。これは採用活動だけではなく、企業経営そのものにまで影響を及ぼしてしまう可能性もあるため、面接官は事前より面接官の心構えを十分に認識する必要があります。

面接は応募者を評価するだけの場として捉えている企業もありますが、企業が応募者に魅力をPRできる場でもあります。

ハラスメント対策として企業倫理をよく確認し、採用基準を明確にしながら企業価値が向上するような採用活動を目指すことが重要になります。

モラルに反する質問はしない

面接官はモラルに反する質問や発言はしないのが採用マナーとなります。

応募者にとって面接官や採用担当者は企業の顔であるため、応募者を不快にしてしまうコミュニケーションは、やがて企業の信頼性やイメージを低下させてしまいます。

モラルに反した話題は面接の場だけではなく、一般的にもタブーとされているため、本人の自由である事項や本人の責任ではない範囲に関する質問はしないようにしましょう。

モラルに反する質問とは、例えば、本籍や出生地、家庭環境、家族関係、政治や宗教などがこれに当てはまります。

また、年齢や容姿に関する質問も避けた方がよいでしょう。

面接官は企業のイメージを背負っている

応募者にとって面接官は、まさにその企業の顔といえる存在で、イメージを背負っています。

応募者に好印象を与える面接官の場合、応募者も「このような人がいるこの企業にぜひ入社したい」「この人といっしょに働きたい」といった思いを抱き、採用活動もスムーズにいきます。

一方、

・面接に関係する連絡に対して意識が低い(極端に連絡が遅い、期限を守らないなど)

・一方的に面接日程を決める

・面接官の態度が横柄で威圧的

・不適切な質問があった

・面接時間が極端に短い

といったことがあると、感じが悪い面接官と捉えられ、やがて企業自体の信頼性の低下につながり、さらに内定を出しても入社辞退に発展してしまう恐れもあります。

面接官がやってはいけないNG質問

面接に関係のないプライベートな質問

・「あなたのお父さんはどこの会社に勤めていますか」

・「あなたの家の家業は何ですか」

・「あなたの家族の収入はどれくらいですか」

・「あなたの両親は共働きですか」

・「あなたの学費は誰が出したのですか」

・「あなたの家庭はどんな雰囲気ですか」

・「あなたは転校の経験がありますか」

・「お父さん(お母さん)がいないようですが、どうしたのですか」

・「お父さん(お母さん)は病死ですか。病名はなんですか」

・「たばこは吸いますか」

・「お酒はどれくらい飲みますか」

・「血液型は何型ですか」

・「あなたは長男ですか」

・「あなたは家を継ぐ可能性はありますか」

性的な質問

・「スリーサイズを教えてください」

・「かっこいい(かわいい)ってよく言われませんか」

・「(外見を見ながら)本当に男性なんですか(女性なんですか)」

・「異性はどのよう人がタイプですか」

・「同性ならどのような人が好きですか」

・「(体に触れる、または凝視しながら)スタイルいいってよく言われませんか」

オワハラ

・「採用内定を出すので、もう就職(転職)活動をやめてもらえませんか」

・「採用内定を出すので、〇〇社の内定を辞退してもらえませんか」

・「他社の選考を受けていることがわかった場合は、弊社の内定を取り消します」

・「なぜ内定を辞退したのですか(長時間に及ぶ説得を試みる行為)」

・「内定者イベントに出ていただけませんか(他社の選考が集中しやすい時期に参加を義務付ける行為で、不参加の場合は内定取り消しと警告する)」

個人情報に関する質問

・「あなたの本籍地はどこですか」

・「生まれてからずっと現住所に住んでいるのですか」

・「ここに住むまでどこで住んでいたのですか」

・「一人暮らしなんですか」

個人の思想や信条に関する質問

・「あなたの信条としている言葉は何ですか」

・「家の宗教は何ですか。何宗ですか」

・「あなたの家族は何を信仰していますか」

・「あなたは神や仏を信じますか」

・「あなたは何党を支持していますか」

・「労働組合についてどう思いますか」

・「政治や政党に関心はありますか」

・「尊敬する人物は誰ですか」

・「あなたは自分の生き方についてどのように考えていますか」

・「あなたは今の社会をどう思いますか」

・「将来どんな人になりたいと思いますか」

・「あなたはどんな本を愛読していますか」

・「あなたはどんな映画が好きですか」

・「あなたやあなたの家族は何新聞を読んでいますか」

結婚・出産の予定について質問

・「結婚はされていますか」

・「結婚の予定はいつですか」

・「ご出産の予定はいつですか」

・「結婚後も仕事を続けたいですか」

・「出産後も仕事を続けたいですか」

交際相手などに関する質問

・「彼氏(彼女)はいますか」

・「彼氏(彼女)はどんな人ですか」

・「彼氏(彼女)は何お仕事をしているのですか」

・「彼氏(彼女)とどんなところでデートするのですか」

・「彼氏(彼女)はおいくつなのですか」

・「彼氏(彼女)とお付き合いしてどのくらいなのですか」

・「彼氏(彼女)はどんな有名人に似ていますか」

・「彼氏(彼女)との交際のきっかけは何だったのですか」

生活環境に関する質問

・「あなたの住んでいる地域はどんな環境ですか」

・「あなたの自宅近くの略図を書いてください」

・「家の付近の目印となるのは何ですか」

・「〇〇町の××はどのへんですか」

・「あなたの家は持ち家ですか、賃貸ですか」

・「あなたの家は一軒家ですか、マンションですか」

・「あなたが住んでいる地域の魅力は何ですか」

・「〇〇にお住まいとのことですが、国道××号線のどちら側ですか」

採用活動の成功のカギを握るのは面接官です

面接を受ける応募者は「何を質問されるのだろうか」「きちんとわかりやすく答えられるだろうか」「人生を左右する面接の場で、自分の魅力をしっかり伝えられるだろうか」と緊張しています。

一方、面接官の目的や心構えを十分に理解している人ほど、横柄で威圧的な態度などは取らず「応募者にわかりやすく質問できるだろうか」「自社が確認したい答えを応募者からきちんと引き出せるだろうか」「自分が面接官として会社の顔となることで、はたして本当に応募者は「入社したい」と思ってくれるのだろうか」と慣れるまでは緊張してしまうものです。

面接前に聞いてはいけない質問、聞くべきではない質問、質問したいことをメモするなどして、採用活動の成功を目指しましょう。

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