インターネットの普及に伴い、様々な企業の採用活動で導入されているのがweb面談です。
そして、web面談用のツールとして人気があるのがzoomであり、zoomの特徴をよく知ることがweb面談をスムーズに進めるカギといえます。
そこで当記事ではzoom面談のコツや事前準備やその方法などを解説します。
zoom面談とは?
多くの企業が採用している
zoom面談とは、zoomを使った採用面接のことを指します。
zoomは遠方にいる人とコミュニケーションを図るために多くの企業で利用されているビデオ会議ソフトの一つで、画面共有やチャット、会議の録画やミュートなど、様々な機能が搭載されています。
国内企業でweb会議システムを導入しているのは約50%で、そのうちの約60%がzoomを利用しており、高い人気がうかがえます。
最終選考までオンライン面接の企業も
今や採用面接はwebが主流になってきており、最終選考までオンラインという企業が半数を占めているといった調査結果もあるほどです。
転職サイト大手のマイナビが調査したところによると、企業から内定を得た学生に最終面接の形式を聞いたところ、「web」だった割合は56.9%、「対面」だった割合は42.4%、その他が0.7%でweb面接が対面面接を上回りました。
(参考:2022年卒 学生就職モニター調査)
zoom面接に参加する手順
専用アプリをダウンロードする
パソコンの場合
まず、企業から送られてきたURLにアクセスし、面談に参加します。
このとき、URLではなく面談IDを送付されている場合はブラウザでzoomの公式ホームページを開き、会議IDを入力して面談に参加します。
スマートフォンの場合
App storeやGoogle Playなどからzoomアプリ「zoom cloud meetings」を検索し、ダウンロードします。
zoomアカウントを作成
パソコンの場合
1.zoomのホームページにアクセスします。
2.メールアドレスを入力して「サインアップは無料です」をクリックします。
3.誕生日を選択して「続ける」をクリックします。
4.届いたメールを開いて「アクティブなアカウント」をクリックします。
5.代表者として登録するか聞かれるので「はい」または「いいえ」を選択して「続ける」をクリックします。
6.名前とパスワードを設定して「続ける」をクリックします。
7.他のユーザーを招待、または「手順をスキップ」をクリックします。
8.zoomデスクトップクライアントの「ダウンロード」ボタンをクリックします。
9.ダウンロードしたファイルを実行します。
10.指示に従ってインストールを実施します。
11.インストールが完了したらzoomアプリを起動してログインします。
スマートフォンの場合
1.zoomアプリを起動して「サインアップ」をタップします。
2.パソコンで既にアカウント登録されている場合は「サインイン」をタップしてログインします。
3.誕生日・メールアドレス・名前を設定して「サインアップ」をタップします。
4.届いたメールを開き「アクティブなアカウント」をタップします。
5.パスワードを設定して「続ける」をタップします。
6.他のユーザーを招待、または「手順をスキップ」をタップします。
7.「マイアカウントへ」をタップします。
ミーティングに参加
zoomミーティング(面談)への招待が届いている場合は、メールやチャットに記載の参加リンクをクリックして入室します。
ミーティング(面談)の場合はパスワードの入力などが必要になることもあるため、面談ギリギリではなく、ある程度時間に余裕をもって参加するようにしましょう。
また、パソコン、スマホともにアプリから直接ミーティング(面談)に参加するには、以下の操作手順に従います。
1.zoomアプリを起動します。
2.「参加」をクリックします。
3.ミーティングID・パスワード・表示名を入力します。
4.オーディオ・ビデオのオンオフを設定します。
5.「参加」をクリックします。
音声とカメラをオンにする
次に音声とカメラをオンにしますが、マイク設定ができているにもかかわらず、相手の音声が聞こえない、自分の音声が届かない場合はzoom内でミュートがかかっている可能性があります。
ミーティング中の画面株に表示されているマイクボタンに斜線が引かれている場合はミュートを意味しているため、ミュートの解除を行ないましょう。
企業でzoomミーティングを設定する場合
zoomには無料版と有料版がありますが、企業でzoomミーティングを設定する場合は有料版を使用するのがおすすめです。
その有料版にはさらに以下の3つのプランがあります。
プロプラン
小規模チーム向けで次のような特徴があります。
・無料版のすべての機能が使用可能。
・大人数で会議を行う場合はオプションで参加人数の拡張が可能。
・3人以上の会議は30時間まで。
・ユーザー管理機能・管理者機能コントロールが利用可能。
・レポーティング機能を利用するとグループ内で行なわれる会議を把握できる。
・zoom cloudに会議を録画した動画ファイルを保存可能。
・Skype for Businessとの互換性あり。
・zoomビデオウェビナーが追加オプションとしてアドオン可能。
ビジネスプラン
中小企業向けでは次のような特徴があります。
・無料版とプロ版のすべての機能が使用可能。
・大人数会議の最大参加人数は標準で300人まで招待可能。
・管理用ダッシュボードが利用可能。
・オリジナルのURLが作成できる。
・シングルサインオン機能。
エンタープライズプラン
大企業向けでは次のような特徴があります。
・中小企業向けの「ビジネスプラン」までのすべての機能が使用可能。
・大人数会議の最大参加人数は標準で500人まで招待可能。
・容量無制限にてzoom cloudに会議を録画した動画ファイルを保存可能。
・zoomビデオウェビナーの「Webinar500」が標準搭載
企業でzoomミーティングを設定する場合は、自社では何を求めているか現状を把握し、各有料プランの中から最適なものを選ぶとよいでしょう。
自分でzoomミーティングを設定する場合
自分で個人としてzoomミーティングを設定する場合は、無料版で十分だといえます。
無料とはいえ、以下の機能が使えるからです。
・最大100人までの会議を開催可能。
・1対1の会議は時間無制限で使用可能。
・3人以上の会議は40分まで使用可能。
・会議回数の制限はなし。
・セキュリティあり。
・web会議以外でも常時利用可能なチャット機能「zoom chat」が標準搭載。
無料版は有料プランと比べれば機能制限がありますが、web面談をはじめweb会議に必要な機能は一通り揃っています。
zoom面談で好印象を与えるための話し方
画面を通して自分をアピールしなくてはならないのがzoom面談です。
面接担当者に好印象を与えるためには以下のような話し方や表情を意識しましょう。
・面接官と視線を合わせながら(カメラを見ながら)会話し、面接官の話しを聞く場合は画面を見る。
・表情や相槌、リアクションを通常よりやや大きめにする。
・明るい表情でハキハキとした聞き取りやすい声で話す。
・「私の声はきちんと聞こえていますか」「声は大きすぎませんか」といった気配りも重要。
常に面接官に対し、聞き取りやすい声とわかりやすいリアクションを意識しましょう。
zoom面談ならではの準備や配慮を心がけましょう
zoom面談では通常の対面式面接とは異なる準備や配慮が必要になります。また、対面とzoom面談では面接官に与える自分の印象も変わってしまうことがあります。
通常の対面式面接との違いをしっかり理解し、zoom上で面接官から自分がどのように見えるか事前に確認しておけば、初めてzoom面談を受けたとしても不安なくアピールできるでしょう。