「AI面接ってどんなサービス?」
新型コロナウイルス感染症防止対策や応募者の利便性のため、多くの企業がWeb面接を取り入れています。
Web面接の普及が進む中、近年注目されているのがAI面接です。
本記事では、AI面接についてやメリット・デメリット、サービスを徹底解説します。
そもそもAI面接とは?
AI面接とは、AIを活用して面接を行う新しい方法です。
一般的な面接では、実際に会社のオフィスや会議室に応募者と面接官が集まり、質疑応答が繰り広げられます。
一方AI面接は、採用担当者が実際に応募者と対面する必要がないうえ、AIが面接を行うサービスもあります。
AI面接では、採用担当者が応募者の発言を画面ごしに聞く必要はなく、AIとのコミュニケーションのみで面接が完結するのです。
また、録画した動画をもとに応募者の能力や人物像を、AIが分析するサービスもあります。
AI面接のメリット
AI面接のメリットは、以下の点があります。
業務効率化を図れる
AI面接を導入することによって、業務効率化を図れます。
現在日本では、少子高齢化の影響で将来的に労働力が不足することが懸念されています。
労働力が不足すると、今までの商品やサービスの生産量を維持できない可能性があるのです。
必要最低限の人員やコストで生産量を維持するためにも、現在あらゆる企業や個人が、ITツールを導入して業務効率化を試みています。
採用業務に関しては、社内や社外などの人と多くのコミュニケーションをとる必要があります。
特に新卒採用の場合、管理職だけでなく各部署と連絡を取りながら、会社の社員大勢で協力しなければなりません。
採用面接が大掛かりになるほど、自社のコア業務に注力できるリソースが減少するのです。
採用効率を高める1つの手段として、面接におけるAIツールの活用があげられます。
面接の一部をAIに任せれば、採用にかかる膨大なリソースをコストを削減することができるのです。
AI面接を活用することで、採用担当者の負担を軽減することができます。
企業と応募者どちらのコストも削減できる
AI面接では、企業と応募者どちらのコスト削減が可能です。
すべての企業が面接会場を常設しているわけではありません。
例えば、面接会場がない企業は、普段使わない部屋の光熱費やオフィスのレンタル料、設営にかかる人件費などのコストをかけなればなりません。
地方の他部署にいる社員に面接をしてもらう場合、出張費や交通費などもかかります。
AI面接を活用すれば、会場料金や交通費、人件費を削減できるのです。
また、応募者側のコスト削減にも繋がります。
例えば、地方在住の応募者が東京の企業の面接を受ける場合、時間や交通費のコストが発生します。
一方、AI面接では応募者が移動する必要がないため、時間や移動費、労力にかかる負担を軽減できます。
AI面接を導入して応募者の負担を減らせば、ITツールを導入して働きやすい環境作りに積極的な企業として、ブランドイメージが向上します。
優秀な人材を確保したい企業にとって、AI面接の活用は会社の魅力アピールに繋がるのです。
評価のムラがなくなる
AI面接を導入することにより、評価のムラがなくなります。
応募者の選考では、面接官によって評価にムラが生じる可能性があります。
採用チェックシートを活用すれば一定の水準を維持して応募者を評価できますが、面接官が代わる限りバラつきを抑えることはできません。
評価にムラが出ると、会社で活躍できるはずの人材を取りこぼしてしまう可能性があるので、企業にとっても大きな痛手となるのです。
一方、AI面接では全ての質疑応答をAIが行います。
そのため、採用担当者によって評価内容が変化しにくく、評価のムラが抑えつつ公平な判断を行えます。
AI面接のデメリット
AI面接のデメリットには、以下の点があります。
応募者の人物像が把握しにくい
AI面接では、応募者の人物像を把握しにくい可能性があります。
一般的な面接では、面接官が応募者と向き合って会話を進めるため、人物像を把握しやすいです。
一方、AI面接ではエントリーシートやAIが行った面接の結果などで応募者の人物像を把握する必要があります。
そのため、AI面接は対面に比べると企業の社風や価値観とマッチする人物像であるのか、把握しにくくなるのです。
そのため、2次、3次面接は対面で行うなどの対策を施しましょう。
企業の雰囲気が伝わりにくい
AI面接は、企業の雰囲気が伝わりにくいというデメリットがあります。
一般的な面接では、応募者が企業に出向いて選考に臨みます。
現場の職員や、企業の経営や職場の雰囲気、社員のスキルや性格について理解の深い人事部、会社の取締役などが面接を担当します。
対人の面接では実際に日頃から企業で働いている社員や重役と話せるため、企業の雰囲気が伝わりやすい傾向にあるのです。
一方、AI面接ではAIが応募者と会話を行うため、採用担当者と会話する機会が減少します。
そのため、企業の雰囲気が伝わりにくい可能性があるのです。
会社の社風や価値観、職場の雰囲気を応募者に伝えるためにも、2次以降は対人で行うなどの対策をしましょう。
AIを活用した面接に役立つおすすめサービス4つ
AI面接に役立つおすすめサービスは、以下の4つです。
(1)SHaiN
SHaiNは、株式会社タレントアンドアセスメントが提供するAI面接サービスです。
SHaiNの特徴は、以下の点があります。
- 24時間365日世界中いつでもどこからでも利用できる
- 世界初のAI面接サービス
- 低コスト
- 独自開発したメソッドを使用して面接を行う
SHaiNは独自開発した面接手法をベースに、AIが人の代わりに面接を行います。
また面接時には、応募者に合わせ質問を最適化させることができ、特徴に合わせた動機付けをすることも可能です。
初期コストが0円で導入できるため、導入コストを抑えることができます。
導入例
料金:一件3,000〜10,000円
(2)GROW360
GROW360は、institution for a Global Society株式会社の提供するサービスです。
最新のAIを用い、受験者の能力を多面的に測定することが可能な適性検査を行えます。
GROW360の特徴として、以下があげられます。
- スマートフォンで受験できる
- 応募者の気質を測定できる
- 面接官を評価することでGROWの評価精度を高めている
- 応募者のスキルレベルを把握できる
- 応募者の価値観や認識を可視化できる
GROW360の適正検査を、採用試験に取り入れ面接に活用する企業も増加しています。
料金:年間100,000円〜
(3)HireVue (ハイアービュー)
HireVueは、アメリカのHireVue社の提供するサービスです。
AIを活用し、採用面接を効率化できるデジタル面接プラットフォームです。
HireVueの特徴は、以下のものがあります。
- マルチデバイスに対応している
- リアルタイムでのWeb面接が行える
- 録画面接を行える
- プログラミングテスト機能がある
- 面接のスケジュールを自動調整できる
- AIが応募者を分析できる
- ゲームアセスメント機能で応募者の認知能力レベルを把握できる
HireVueは、AIの技術を活用し、公平な視点から応募者を分析することが可能です。
料金:代理店に要問合せ
代理店:デジタル面接プラットフォーム HireVue(ハイアービュー) : 富士通Japan株式会社、HireVue – TalentA | タレンタ株式会
公式サイト:HireVue
(4)harutaka
harutakaは、株式会社ZENKIGENが提供する面接分析サービスです。
harukataは、GROW360やHireVueと同じようにAIが採用担当者の代わりに面接を行うスタイルではありません。
採用担当者と応募者のオンライン面接を、AIが分析して評価するサービスです。
AIがオンライン面接を評価することで、評価にムラが生じるリスクを抑えられます。
harutakaの特徴として、以下の点があげられます。
- AIが面接の映像を解析する
- リアルタイムフィードバックが可能
- 面接での、発話比率や表情をデータ化し一覧表示
harutakaは、AIが面接の質疑応答を分析することで業務効率を向上させることが可能です。
料金:600,000〜1,800,000円/年間
AI面接を導入して採用効率アップ!
AI面接を導入し、採用官との判断を掛け合わせることで採用効率向上が期待できます。
日本では現在少子高齢化の懸念があり、労働力の不足が懸念されています。
将来的に労働力不足の恐れがあり、その問題を解決するためにも採用効率の向上は必要不可欠です。
AI面接の導入は採用効率向上に効果的です。
ぜひこの記事を参考に、AI面接の導入を検討してみてはいかがでしょうか。